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2014.05.01/ 18:04(Thu)
最近、残念なことにパルボウイルス感染症を立て続けに診ています。

パルボウイルス感染症は、多くの獣医師にとって、
最も診察したくない病気のNO.1なのではないでしょうか。

この病気の最も一般的な症状は、下痢嘔吐です。
成犬・成猫では無症状や軽症で済むことも多いのですが、
子猫に感染すると、死亡率は90%と言われます。

診断は、嘔吐・下痢・発熱・食欲不振などの症状と、
血液検査で白血球が減少していること、
検査キットで陽性反応が出ることでつけます。

ボランティア団体さんなど、子猫・子犬が多い施設に
この病気が発生すると、そこのスタッフは地獄を見ることになります。

あっという間に広がって、
子犬や子猫がイチゴジャム状の血便・嘔吐を繰り返しながら、
バタバタと死んでいきます。

余りにも感染力が強いので、
動物病院でもパルボウイルス感染症の子は、
治療を断るところも少なくありません。

また、確実な治療法はなく、治療するとしても、対症療法くらいしかありません。
発症から1週間生存できれば、抗体ができて快方に転じると言われていますが、
そこまで生存できる子はまれです。

感染経路は経口感染ですが、とても感染力が強いので、
完全室内飼いの猫でも飼い主が靴などにウイルスをつけて帰ってきて、
感染させる可能性があります。

このパルボウイルス、滅多にない特殊な病気だと思いますか?
どこででも起こりうるすごく一般的な病気です。
特にペットショップでは日常的に見られる病気です。

ですが、この病気は、ワクチンを打つことで、ほぼ確実に予防できます
ペットショップの犬猫がみんなワクチンを打っているのは、
パルボが怖いからというのが最大の理由ではないでしょうか。

先ほど、成犬成猫は軽症や無症状で済むことが多いと書きましたが、
今回当院で診断した2頭のパルボウイルス感染症はともに成猫でした。
発症までは、一見十分健康だった子達です。
一頭は診断した翌日に亡くなりました。

ワクチンを打ってさえいれば、
その亡くなった子は今も何事もなかったかのように元気にしていたはずです。

ワクチンを打っていても、そのありがたみを感じることはほとんどないと思います。
でも、当たり前にワンちゃんネコちゃんが元気に暮らしていることこそ
ワクチンを打っている恩恵なのです。

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パルボウイルス感染症について

犬パルボが猫に猫パルボが犬に感染することは基本的にはないとされています。
ただし、犬のパルボウイルスがパルボウイルス感染症の症状を呈した猫から検出されたという報告もあるので、
ワクチン未接種の犬猫がいる場合には、一応注意したほうがいいと思います。
人に感染することはありません。

ペットショップでワクチンを売っているのに、
何故パルボウイルス感染症が頻繁に見られるのか疑問に思った方はいますか?

それは、ペットショップで売られている子犬・子猫の多くが生後2ヶ月という
一番危険なお年頃だからです。

子犬や子猫は生まれてすぐは、お母さんの初乳から得られた免疫でパルボから守られています。
それが個体差はありますが、生後1ヶ月半から3ヶ月の間になくなっていきます。
お母さんの免疫があるとワクチンを邪魔して、ワクチンの効果がでなくなってしまうのですが、
生後2ヶ月前後という時期は、お母さんの免疫が薄まってパルボを防ぐことができないのに、
ワクチンの効果は邪魔してしまうという免疫的に空白の時期ができてしまうのです。

このことと、ペットショップにくる子達の多くが、
劣悪な管理状態のブリーダーから仕入れられているという残念な事実から、
ペットショップではパルボが頻発してしまうのです。




このパルボウイルス感染症、当院でも治療はお断りしています。
申し訳ないけれども、危険すぎて病院に入っていただくわけにはいかないのです。

補液や抗生剤投与など、ご自宅で出来る限りの支持療法を行っていただきます。

怪しいと思った時点でドアに鍵を閉め、新たな患者さんが入ってこないようにして、
患者さんが帰っていただいたあと、完全に消毒が終わるまでは患者さんは入れられません。
あちこちに消毒剤をスプレーしまくるので、手が痛くなります。
少しでも触った可能性のあるものは消毒し、消毒できないものは捨てます。
服も着替えて消毒します。

でも、その日はワクチンを摂取していない犬猫の来院はお断りします。

翌日以降も、ワクチン未接種の子猫ちゃんがワクチンを打ちに来たりすると、
感染させるんじゃないかと怖くて仕方がないです。

以前、富士子がまだ生後半年の時にパルボウイルスの患者さんを診たときには、
富士子にはワクチンを打っていましたが、
帰ってからお風呂に直行して、塩素系消毒剤の風呂に入って、髪も消毒剤で洗いました。
(玄関からリビングに行かずに風呂に直行できる間取りでよかったです。)
体にも悪そうでしたし、髪の毛もキシキシになりましたけど、
そんなことは気にならないくらい富士子に感染させるのが怖かったです。
服も全部消毒剤につけて、家の中で自分が通った道もすべて消毒してから
富士子のいる部屋に入りました。
ワクチンを打っていれば、まず感染はしないのは頭ではわかっているのですが、
やっぱり怖いです。

野良猫さんをお世話している方でも、できれば一度だけでもワクチンを打って欲しいと思います。
本来は避妊や去勢手術の時にワクチンを打つのは好ましくないのですが、
その時にしかチャンスがないのであればやむを得ないと思います。

パルボウイルス感染症は、できれば今後一生見たくありません。
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Category: 未分類
編集[管理者用] Trackback(0) Comment(4) 
 
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NAME: | 2014.05.02(金) 17:59 | | [Edit]

 

アイママさん

パルボは混合ワクチンを打っていれば、必ず予防されています。
生後4.5ヶ月以降一度でもワクチンを打っていれば、ほぼ一生その効果は続きます。
だから、ワクチンを打っているワンちゃんネコちゃんには全然怖くない病気なんですよ。

怖い病気を怖くなくするために、ワクチンを打つんです。

NAME:シロクロ飼い主 | 2014.05.02(金) 18:21 | URL | [Edit]

 

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NAME: | 2015.04.29(水) 09:29 | | [Edit]

 

鍵コメ様

ほとんどの場合は大丈夫だと思います。
当院でも、ノラ猫さんなどもう二度と打つチャンスはないなというような時には、避妊手術や去勢手術のときに一緒に打つことがあります。
ただ、リスクを上げる行為ではあるので、また病院に連れてくることが可能な子であれば、基本的に一緒には行いません。
一度もワクチンを打ったことがない場合には、まずはワクチンを済ませてから手術の予約を入れていただきます。

NAME:シロクロ飼い主 | 2015.04.29(水) 17:55 | URL | [Edit]

 

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